Plasma FIB(P FIB)の原理はDual Beam FIB(DB FIB)とよく似ていますが、下記のような違いがあります。
イオン源 | Xe+(キセノンイオン)Plasma | Ga+ (ガリウムイオン) |
---|---|---|
プローブ電流 (Probe current) | 1.5 pA~2.5 μA | 1.1 pA~65 nA |
- DB FIBのイオン源Ga+はサンプル表面に付着しやすいため、P FIBではXeを使用してサンプルのGa汚染を軽減することができます。
- P FIBは、DBFIBの20倍以上の速度で広い領域を実行できます。
事例紹介
はんだボールの完全な影像
局部の観察も可能です
PFIBはエッチング効果に優れ、範囲も大きいため、迅速かつ完全に複数のTSV構造を得ることができます。
PFIBはプラズマエッチング(Plasma etching)により、完全に大面積の層除去を行います。
- 広範囲の構造観察(>100μm以上): 3D IC、シリコン貫通構造(TSV )、はんだボール(Solder ball)、銅ピラー(Cu pillar)、パッケージ製品(WLCSP FA)など。
- Delayerの応用 (28nm先進プロセス以下)。
Thermo Fisher Scientific Helios 5 PFIB
- E-Beam解像度:0.7nm @ 1 kV
- I-Beam解像度:<20nm @ 30 kV
- I-Beam最大電流:2.5 μA